上手くいっていない理由を勘違いしてはいけない。
- 開業は誰でもできる。
- 大抵の場合は勘違いをしている。
- リサーチ力はお店を救う。
開業は誰でもできる。
開業は本当に誰でもできる。
お金と時間があれば誰でもできる。
問題は開業してから。
この廃業率の高さは、開業後のことを本気で考えていない人がいかに多いかを物語っています。
開業して数ヶ月か半年の間に必ず分岐点が訪れる。
運転資金も、対策を練る時間も尽きてくるからです。
だけど、ここでの選択を間違わなければ生き残ることができます。
続きを読むレコールバンタンでショッププランニングの授業を担当します。
味の追求は行き詰まりを生む。
飲食店にとって最も大切なことはなんでしょうか?
味、接客、価格?
ちょっと考えてみましょう。
飲食店は「味」ではない。
本日、こちらのレッスンを、ある社長様にご受講いただきました。
他業種の会社をされているのですが、新規事業で喫茶店を開きたいとのこと。
社内に専門の方がおられないので、社長自らご参加いただいたというわけです。
本業の方では事業を全国展開されているだけに、お話ししているだけで、私の方が色々と勉強をさせていただきました。
その社長がおっしゃるに、「飲食店は味ではないと思う」と。
お店商売をやるにあたっては、第一に立地。人が来ないと始まらない。
次に、ウリとなる人気メニューをつくる。そうすれば、繁盛する!・・と。
さすが社長、おっしゃる通りでございます。
「味の追求」は落とし穴。
「美味しいものを出せば繁盛する」はもはや幻想だと言われています。
僕もカフェオーナー時代は、かなり「味の追求」をしていました。
美味しいものを提供している自信がありましたし、それを伝えたかった。
だから、それがお客様に伝わった時は嬉しかったし、逆に伝わっていない時は悲しかった。
しかし、今思えば、お客様全員に「美味しい」と納得していただくのはそもそも無理な話。
そういうコアなお客様だけをターゲットにしてしまうと、商売としてはとても厳しい。
「美味しい」は、「楽しい」である。
カフェでは、友達とゆっくりおしゃべりをしたり、読書をしたり、料理の写真を撮ってSNSに投稿したり。お客様それぞれの楽しみ方があるものだと思います。
なので、全ての方が料理を「味わいに」来ているわけではない。
友達との時間、おひとりの時間を「楽しみに」来ているのです。
帰り際にお客様が「美味しかった!」と言ってくださるのは、「このお店での時間が楽しかった!」と言ってくださっているということ。楽しいからこそ、美味しく感じるのです。
「美味しい」は「楽しい」のほんの一部。「美味しい」だけを追求せず、「楽しい」を追求するお店でありたいものです。