物件のせいにするな。
飲食店は立地が8割。
カフェ開業での最重要課題は、物件(立地)である。
だけど、独立開業して初めての出店でビジネスとして成り立つ物件をゲットできる可能性は非常に少ない。
仮にいい物件があったとしても、資金面などで諦めなくてはならないことがほとんど。
とは言っても、「立地が8割」と言われる飲食店経営において、物件選びに妥協は一切許されない。
物件リサーチなんてそもそもできるはずない。
じゃ、どうやって物件を決めればいいの?って話だけど、初出店の素人にリサーチする能力があるとは言えない。
1日中物件の前に立っていたからと言って、何かがわかるとも限らない。
経営者になるわけだから、経営的観点に立って、家賃や売上の予算を弾き出したり、長期的視点で利益が出るかどうかも冷静に判断したい。
しかしやっぱり、初出店の人間がそれほど冷静の思考や信頼できるデータを持っているとは到底思えない。
データや理論より重要なこと。
経営していくには、データや理論が重要だけど、結局のところ、理念や想い、情熱がなければどうにもならない。
物件を決めるにも同じこと。
どれだけ好条件の物件があっても、あなたの気持ちが燃えなければ意味がない。
いいも悪いも売上に対して8割の影響力を持つ立地。
決めたからには、売上の悪さを物件のせいには絶対にしないこと。
惚れ込まなければ開業するな。
実際、お店を開けても、客数が予想を下回ることがほとんど。
その時、それを物件のせいにしてしまうかどうかが一つ目の分かれ道。
「あ〜やっぱ二階だもんな」「厨房狭いしな…」などと、一度物件のせいにし始めたら終わり。
「どうしてもここでやりたい」「この空間でお客様にくつろいで欲しい」というように、まず自分が惚れ込んでなければダメ。
この物件のためならどれだけでも頑張れる。言い換えれば、この物件で繁盛しないなら、自分に才能がなかったということ。
そんな風に思える物件で開業したい。